TIPS畳豆知識
02 畳の性能
1. 保温・断熱効果
畳表の「い草」はその断面がスポンジ状になっていて、畳床の中も空洞になっているため、空気をたくわえることができます。畳表と床に含まれたたくさんの空気が断熱効果を生み 冬、室内の暖かい気温を外へ逃がさず、夏、外気の高温の進入を防ぐ働きをします。
2. 吸湿・放湿作用
湿気の多い季節は水分を吸収し、逆に室内が乾燥してくると蓄えた適度な水分を放出しながら、効率的に呼吸をしているわけです。ゆっくり湿度を吸って吐く量は、高温多湿の日本の気候に最適な床材です。
3. 弾力性
「空気をたくさん含む」という畳の特徴は、同時に適度な弾力性を生むことにもつながっています。それによりお年寄りや小さいお子さんが万一転んでも、この弾力のある畳だと衝撃を和らげてくれます。
4. 空気の浄化作用
畳表は人体に有害な二酸化窒素ガスを吸収する作用があり、知らず知らずのうちに室内の空気をきれいにしくれるだけではなく、「い草」の香りには鎮静効果もあり、森林浴と同じようなリラックス効果をもたらしてくれるのです。
5. 吸音・遮音効果
畳床の空気が余計な音を吸収します。衝撃を弱くする弾力性に加え、この吸音効果があるので、少々乱暴に歩いてもその振動や足音が弱まるのです。又、テレビ・ステレオ等の音響製品の音も畳だと和らげてくれます。