中国産と国産の違い

まず、畳表を製造する過程です。

 

い草の植付→い草の刈り取り→染土加工→乾燥→織機で畳表に加工→クリーン加工

という工程で畳の表が出来上がります。

 

い草は主に国産と中国産のものがあります。

 

中国産の畳表

 

中国国内で植付されたい草を使用します。

染土は日本とほぼ変わらないですが収穫の時期が5月頃になります。

収穫時期が早いため表面がやわらかく表面が剥けやすいので、染まりにくく

染色の加工をする。

急速に乾燥させるので、水分がほとんどありません。

そのため香りは少し弱めになります。

 

 

国産の畳表

 

日本国内で植付されたい草を使用します。

土壌もしっかり管理され、収穫時期は6月末頃になります。

染土は天然のみの使用。

時間をかけゆっくり乾燥させるので、ある程度水分を含み香りが強い。

 

 

国産と中国産の畳表は根本的な違いはありません。

中国産の方が刈り込みの時期が早くて乾燥に時間をかけないということ。

若いい草は染まりにくく、乾燥しすぎているものは硬く割れやすいってことですね。

 

い草の輸入には厳しい審査や輸入制限がありますので、

その審査に受かった畳表しか輸入されません。

 

今回は国産と中国産のい草についてお話しましたが、決して中国産のものが悪いというわけではありませんので、お間違えのないように。

 

要するに・・・

工程の違いによって多少の色の違いや強度、

香りの違いがお値段になってくるということですね。

 

 

 

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