意外と知らない「い草」
畳には「い草」という草を編んだものを材料として使います。
い草を使用した畳は、昔ながらの香りのする畳ですね。
現在は約8割の方が使用しているらしいです。
でも、実はどんなものか知らない人も多いと思います。
見た目は稲のようなもので、水田で育てられる農作物なんです。
使い方・加工の仕方によるようですが、漢方になったり食べられるそうです。
ゴザの一部分の切れ端を使って抜いてみました。
結構簡単に抜けちゃいます。
1本抜いてみるとこんな感じになります。
編みこんであるモノを抜いたので、うねうねしていますね。
これを編みこんでいくのは凄いですよね!!
しかも、食べられるなんて・・・私も知らなかったです。
普通のお宅に入ってる畳は加工してあるので、食べられませんよ。笑
い草は農作物だからこその悩みもあります。
気候などにより品質が変わったり、収穫量や需要により、在庫がなかったり、
時には値段の変動もあります。
実際、同じ品番の物を頼んでも多少色が違ったりする時もありますが、
もちろん色を合わせて納品します。
光の当たり具合や角度によって色が変わるのとはまた別なので、
普段から見慣れてないと意外とわからないかもしれません。
い草の収穫は基本〔夏〕なんです。
農家さんには夏にいっぱい収穫してもらわないといけないですね。
畳の素材は他にも「和紙畳」や「樹脂畳」などもあるんですが、
今回は「い草」について少しでも知っていただけたかと思います。