藁床

畳は稲藁を重ね合わせ締め付け圧縮して作られた「畳床」

経糸に天然のい草を編みこんで織られた「畳表」

長辺に縁を縫い付ける「畳縁」

 

この「畳床」→「畳表」→「畳縁」によって造られます。

畳床はもともと稲藁を何重にも重ねてできた

天然素材100%の「藁床」を使用するのが主流でした。

 

今では住宅事情やニーズの変化、技術の進歩などで様々な素材が使われるようになり畳床・畳表も新しいものがたくさん出てきています。

しかし、畳自体の基本的な構造や製法に関しては、大昔から変わりないそうです。

 

藁床はお米を収穫した後の稲わらを使用した自然の恵みそのもので、

昔から使われている最も優れた畳床です。

積み上げると40cm程になる大量の稲藁を何層にも積み重ね、およそ5cm

ほどまでに圧縮して縫い上げて作られているそうです。

 

藁がいくつにも圧縮されてるため重さは大体30kgくらいです。

なので、運ぶのは結構大変なんです。笑

 

湿度調節機能・防音性・防火性・断熱性・耐久性・復元力などにも優れていて、他の床に比べて足あたりが非常に良いのが特徴ですね。

 

等級の高い畳床は稲ワラをきちんと配列ています。

藁をつぶさずに縫い上げているため厚さが一定でムラがなく、藁の配層がしっかりしていて細かく縫い上げられています。

その為、家具を置いた場合でも空気を含んでいるので、

復元力にも優れているんです。

室内と床下の通風しや乾燥さえよければ上物ほど長持ちします。

 

そう考えると、初期費用は高いかもしれませんが、

長い目で見ると経済的ともいえますね。

 

そんな少なくなってきた藁床のお話でした。

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